営業利益率50% ! AUM2兆円に向け全力疾走ースパークス通期決算(18年3月期)

決算

スパークス・グループの2018年3月期決算は、営業利益が前期比2倍の66億円と大幅増益となりました。営業利益率は50%に達しました。期末の運用資産残高AUMも主力の日本株投資だけでなく再生可能エネルギー発電施設投資でも増え1兆1000億円台と業績ピーク時の約7割まで回復。中期目標であるAUM2兆円に向けて全力疾走中です。

進行役:
この時間は、スパークス・グループ<8739>の2018年3月期決算につきまして、代表取締役CEOの阿部とともにお伝えしていきます。
よろしくお願いいたします。

CEO阿部:
よろしくお願いします。

進行役:
ではまず、2018年3月期決算の総括をお願いします。

CEO阿部:
前回もお話したのですが、私どもが当面目標としているゴールに対して、7合目まで来たというこということだと思います。私たちのハイブリット型なモデル、スパークスの投資哲学をベースにいくつかの柱を作ろうとしているのですが、それぞれの柱が、一つ一つしっかりと成長し始め、成長が結果として現れているという意味で、私としては、新しい始まりだということと、当面目指しているゴールに対してはまだまだ7合目だというのが、総括すると、今回の決算ということになります。

進行役:
第3四半期決算の時もお伝えいたしましたけれども、7合目というのは、営業利益・配当・AUMという3つの指標で到達感がある、ということですね、

CEO阿部:
その通りです。1つは利益。営業利益、平均的なピーク利益、少し言葉を変えて言うと、ノーマライズな平均的利益ということで、90億円~100億円を目指してきました。そことの対比でいうと、今回は66億円弱ということで、約7割のレベルに到達しました。
2つ目は配当です。配当も過去、記念配を除くと1株当たり配当は10円というのがピークです。それに対して今回7円ということです。
それから、預かり資産も期末ベースでいうと、2007年の3月期が1兆8000億円ということで、今回期末では1兆1000億ですから、約7割弱、7合目まできたということ。
この3つの基本的な指標をベースに、お話をしているわけです。

進行役:
そして冒頭でも少しお話をさせていただきましたが、7合目でありながらその先が見えてきたというところを次のスライドでご説明いただきましょう。

CEO阿部:
7合目で今回目指している、先ほど申し上げた3つのゴールのピークに近づくということが、最終的なゴールではないのです。そこでやっとスタート時点に立つということです。そういうことを踏まえて、私どものハイブリット型の4つの柱が出来上がっていく歴史を振り返ったのがこのグラフです。
1999年創業約10年目の時まではまだ日本株だけのブティックでした。日本で最強・最良の投資のインテリジェンスを持ったチームを創っていくということを目標に創業して、10年目くらいまでは、日本株式投資の一本足打法でした。それが2000年代に入り、アジアに投資の軸を移し、日本からアジアに、2つのドメインを押さえていくことで発展しました。
3つ目が、福島の原発の事故を契機に、私ども投資会社として何かしなきゃいけないという気持ちで、発電所の投資を実物で作っていく、実物資産の投資を通して発電所を作っていくという活動を私どもの柱の中に加えました。これも再生可能エネルギー固定価格買取制度という仕組みができて、いろんな企業がこの領域に進出をしようとしたのですが、現状ファンドとしては、日本の再生可能エネルギーの発電所を最も多く持っているファンドになりました。ここからが本当に大きくなる勝負です。ここまでは株主の皆さんも、「スパークスはなぜ実物資産投資をしているのかな」ということだったかもしれません。これから本当の意味がわかっていただけます。なぜ私が、これを進めてきたかという意味を本当に株主の皆さんにこれからわかっていただけるようにしたいです。
4つ目は、2年半前に、未来創生ファンドを立ち上げました。これはトヨタ自動車、日本の産業資本の最大の投資家、投資家という言葉が当てはまらないかもしれませんが、事業主体です。それから、金融資本大手の三井住友銀行。この2社には、金融資本、産業資本、それぞれの強さと弱さもあるのです。それを補い合いながら、新しい領域を作ってく、ファンドを創るということで、その投資の役割を担わせていただいたということは非常に意味が大きいです。それから、何といっても、AI、ロボット、水素社会インフラ、この3つをテーマに時代を切り開いていく資本を提供するという資本の本来の役割になる投資ファンドができたということ、それがあえていうなら、ここまでまだ短い期間ではありますが、当初の期待をはるかに超えて大きな成果を出しつつあるという意味において、この4つの柱が、次のスパークスの形を示唆する柱に育ってきたという意味で、この終わった年度は非常に意味がある年度だったと思います。

進行役:
このグラフを見ていただきますとわかりますように、日本株以外にも実物資産で1,900億円。OneAsiaでおよそ300億円、未来創生もおよそ300億円から400億円の残高が積みあがっています。このビジネスモデルで収益性という意味でも大きく改善したのが終わった期の決算でした。

CEO阿部:
収益性は、いつも申し上げてきたことですが、損益分岐点を超えると、いわゆる限界利益率というのが非常に高いビジネスなのです。追加的な投資が要らないという意味で、構造的に利益率が高いビジネスです。その領域に今、入ってきているので、残高報酬の伸びに対して、利益の伸び率が非常に高くなります。さらに言えば、私が(スパークスのビジネスモデルを)ハイブリット型と申し上げているのは、残高報酬に加え成功報酬を付帯した投資を行っているためです。さらに言えば、一般的な言葉で言うとアセットクラスというのですが、実物資産それからベンチャーといった違ったアセットクラスを一つの考え方、哲学をベースに運用しています。それぞれが、非常に利益率が高い領域です。
プレミアムのブティックをそれぞれ経営しながら、それぞれ運営しながら、最もプレミアムな場所で最もプレミアムなクライアントに対して、投資というサービスを提供しているというのがスパークスなのです。そのスパークスが、やっと本格的に世の中で認められるような成長をし始めたことで、利益率はこれからもさらに高くなっていくと思います。あえて言うと成功報酬というマネージメント料率に加えて、ファンドの成績が良いとさらに、増えていく。さらに追加的に付加していく、利益の率も増えていく、というものがはっきりと出てきて、2018年3月期の成功報酬額は44億円です。前期の13億円に比べて大幅に伸びているのですが、この44億円というのは、特にこれから来る新しい年と比較して高いレベルだとは私は思っておらず、安定的にいける成功報酬だと思っています。

進行役:
成功報酬額の44億円は前期比で3倍以上になっているわけですが、新規事業はどのぐらい営業利益に貢献するようになっているのでしょうか。

CEO阿部:
44億円のうち約10億円が再生可能エネルギーの事業から来ている成功報酬です。この再生可能エネルギーのビジネスから来ている成功報酬というのは、いわゆる市場の上げ下げにほとんど影響されないベースの成功報酬で、成功報酬という言葉にぴったり当てはまるかどうかはわかりませんが、私どもがこれまで投資をしてきた投資がこれから少しずつ大きくなっていくにつれて、一定額、運用報酬とは違う形で計上される報酬が、この再生可能エネルギーのビジネスから計上される成功報酬です。これは、今後もこのレベル、もしくは少しづつ成長しながら継続していくと思います。

進行役:
新規事業の貢献度が高まると株式市場の上下に業績が影響を受けにくくなるという話でしょうか。

CEO阿部:
株式市場の変動に直接影響を受けない形に変質しているという言い方がいいかもしれません。ただもちろん株式市場が良くなると、この額はさらに大きくなっていくと思います。

進行役:
次のスライドに移ってまいります。営業利益も66億円あり、営業利益率約50%ということで、1人当たりの営業利益で見ましても、日本企業のトップ水準に入ってきた形ですね。

CEO阿部:
これは先ほどから申し上げてきたことと同じで、極めて限界利益率が高いという意味で、一番大きいポイントは、これから生まれる付加的な生産性の向上というのは、人の数がどんどん増えなくても達成できる、いわゆる知的生産性のレベルなのです。スパークスにはまだまだ使われてない知的生産キャパシティーがたくさんあります。これは、この10年間で人を育成し育てるということをスパークスを挙げてやってきている。そういう若いプロフェッショナルがこれから本格的に活躍し始める。つまり、あまり固定費が上がらずに、収益性が上がる、本当の成長の局面に今、入ってきたということです。

進行役:
少し調べてみますと、大体1人当たりの営業利益が約1000万円出ている会社が、日本の上場企業で約230社と言われているようなのですが、スパークスは今回、1人当たりの営業利益は約5000万円ありますので、日本の上場企業の中でもトップレベルの水準ですね。

CEO阿部:
これを目指しているということではないのですが、非常に良い結果だと思います。

進行役:
では続いて、バランスシートを見ますと、純資産の半分以上が現預金になってしまいました。これはどうなのでしょうか。もう少し投資に回した方がいいとか、株主に還元したほうがいいという声も聞こえてきそうです。


CEO阿部:
株主還元は30数パーセントという率でずっと行ってきています。これから収益が上に大きく伸びていく過程でこの還元率に対しても考える余地はあると思っています。
現金は、これから3年~5年が、本当にスパークスが飛躍する土台を作る時期です。ですから、何も策がなくて、現金がいっぱい溜まっている会社とは違います。投資の会社ですから、ぜひ信頼していただいて、「現金はきちんと使えます」ということだけは申し上げたいと思います。無駄に使わずリターンを見て、1ユニットの現金投下が株主のために、さらなる成長を生むということが大事です。
というわけで機動的に動けるための現金比率を一定に保っています。現金が多いことで、ROEがどんどん低下していくということであれば問題だと思うのですが、幸いなことにスパークスは、ROEが改善していっているということを踏まえて、この現金をどうやって有効に使うかということを考えるのは、これから3年ぐらい、私に課せられた一番大きな仕事のひとつだと思っております。

進行役:
ファンドのシードマネーに活用したり、M&Aも選択肢に入ってきますね。

CEO阿部:
その通りです。

進行役:
では次の質問です。終わった期の決算を総括いたしましたので、2019年3月期、今期がどうなるのかということについて聞いていきます。今期はどうでしょうか。

CEO阿部:
2019年3月期は、私どもは、なかなか予想を出すことができなくて、公表していません。これはやはり市場の変動というのはなかなか予測ができないということがあります。
そうすると一定の確率をもって、責任をもった数字というのは、外部の要因によってなされるということで、逆に、株主の皆さんの判断に対して、はっきりとした指針にならないのではないかなという気持ちで公表していません。私としてはこの2年で、先ほど言った7合目から頂上を目指しており、その範囲の中で進んでいるのだな、ということでご理解していただきたいと思います。
それが1年2年と正確なリニアな成長になるかどうかということになると、外部の影響というのはどうしても避けて通れないと思います。ただ一般的に日本の市場はこれから本格的に大きな局面に入ってくという認識は持っています。そういうことになると、この当面のピーク、当面目指すゴールが、上にブレるということもあるくらい大きな動きになってくるだろうというのが私の思いです。ただ私の思っているようにならなくても、皆さんに申し上げている目標については達成したいと思っています。短期的な目標というのは、いくらになりますという目標については、ここで言うのは差し控えたいのですが、それぞれ状況を見ながら、お話していきたいと思います。

進行役:
それでは、今期のビジネストピックをいくつかお伝えしていきます。まずはOneAsia投資戦略についてです。OneAsiaは、韓国のAUMが大幅に減ったことが懸念されるというお話を3ヶ月前にして、そこからテコ入れを図っていくという話だったのですが、この3ヶ月の進捗はいかがでしょうか。

CEO阿部:
OneAsiaについては過去1年半、私自身が現場に戻って、私の言い方でいうと、板場に板長としてもう1回戻って、もう一度みんなと一緒にお客さんに出す料理を一緒に作るという役割を担っているつもりです。これは今までそれぞれアジアの拠点ごとに投資をしていたのですが、投資の考え方をひとつにするということを進めるために、調査を含めて銘柄毎に私も一緒に運用のメンバーと議論をして、ポートフォリオを作っていくということを1年以上かけて行ってます。その成果の一つとして、今期新しいアジアのファンドを立ち上げ、韓国についても同じやり方で、新しいファンド、それも世界に通用する、世界にメッセージを送れるようなファンドを作りたいということで準備を進めております。

進行役:
韓国につきましてはもうスパークスが進出して10年以上の歳月が流れたわけですが、朝鮮半島情勢は、今大きな転換期を迎えていますね。

CEO阿部:
韓国はなかなか大きな成長という形で皆さんには見ていただけていないのですが、逆にどんどん縮小しているのではないかということを言われても仕方がない状況がしばらく続いたのですが、私は韓国について極めて前向きにポジティブな意見・考え方を持っております。ひとつは韓国で国内の貯蓄が膨大にたまっている、日本の10年~15年くらい前の状況なので、これからさらに公的な年金も含めて、国内に貯蓄がどんどん溜まっていく(状況にあります)。これまで貯蓄がたまっていく過程で韓国の株式市場に投資をしていればよかったのですが、一般的な期待収益率が下がっていることと、それから投資の考え方を少しグローバルに合わせていかなければいけないという意識も韓国の機関投資家の中に出てきている。これが、私たちのような投資会社を見ていくという大きな力として作用するというふうに思っています。
2つ目に、韓国株は圧倒的に割安なのです。韓国は日本に次いで、アジアで唯一グローバルブランドをつくった国にもかかわらずです。サムスンとか、ヒュンダイとか。アジアの他の国でグローバルなブランドを作った国はないのです。(※)つまり、非常に基礎的に優れた力を持っている産業のクラスターがあるのです。これがこれから正当な価格、株価で評価される時代になっていくと思います。そこには、やはり今起こっている韓国、北朝鮮が新しい時代に向けて政治的に話し合いが進んでいる。そこにアメリカが入っていく。さらには世界がその動きに追随して、北朝鮮自体もこれから変わっていくということを望んでいるというような、一般的に地政学的なリスクと言われていた部分が、これからどんどん緩和されて、リスクプレミアムが縮小するという言い方をしますが、韓国市場に課されていた割安な状況を改善する大きな力として、ベースとして作用する中で、私たちがこれまでやってきた、いい会社を探して投資をするというやり方が、非常に大きくワークする。そのやり方を、世界にアピールしていきたい、プロモートしていきたいなと思っています。韓国は非常に大きな可能性があるユニットだと思って、私も経営者として一生懸命力を注いでいきたいなと思っています。

(※)個別銘柄の推奨をしているわけではありません。

進行役:
では続いて日本株式の投資戦略です。残高を見ていただきますと、ロング・ショート・長期厳選・中小型と、大きく残高を伸ばしています。1~3月期、振り返りましてもロング・ショートでも第3者機関から表彰されましたし、4月に入りましてから、長期厳選投資戦略でも表彰されたりしていて、非常に明るいニュースが多い中で、1~3月でひとつ思い出されますのは、やはり帝国繊維への株主提案が通らなかったという件ですが、この件について聞かせください。

CEO阿部:
スパークスがやっている投資というのは、良い経営者、良い会社に出来るだけ長く(投資をするということですが)、良い経営者、良い会社とうのはあまりたくさんありませんから、本当にそういう会社を見つけた時には、できるだけそういう会社に大きな投資をする。これはバフェットが言っていることなのですが、バフェット的に大きな投資をしていくということをやってきて、それが市場に評価されて、パフォーマンスが長期にわたって圧倒的に良いということなのです。ずっと良い商品を出し続けているのには、理由があるのです。みんなが、これをやろうということを信じてやっているということです。そういう中で経営者を見ていく、もしくは、企業の効率的な経営ということをどういうふうにやっていくべきかということを株主として、考えていくということが習慣として会社の中にあります。
そういう中で、出てきたのが帝国繊維という会社です。非常に立派な会社で、非常に収益性が高く、今時代に要請される商品・サービスを行っているのですが、バランスシート上、極めてその経営が非効率でした。配当を十分に出していきましょう、30円から90円へと、これは90円出しても財務的な安定性が全く変わらないのです。つまり、いつも30円と90円の差額60円がどんどん現金で溜まってくという仕組みになっているのです。もう現金は十分にあるから、それは、当面使わないでやろう、ということで、株主に配当として出したらどうですかと(提案しました)。それから、これも当たり前のことなのですが、今役員の任期が2年なのですが、それを普通の会社と同じように1年にされたらどうですか、という2つの提案です。
私どもは6%の株を保有しているのですが、この賛成率が20%を超えたのです。つまり、私どもの6%を超えて、10数%から20%の他の株主さんも、私どもの意見に賛成をしてくれました。これは非常に大きなことだと思いました。つまり、真っ当なこと、合理的なことを言ったら、やはり、みんなおかしいなと思っているということに改めて気づいたということ。
それから、これは間違いなく、経営をされている経営者の皆さんにも、メッセージとして届いているなと、こういう活動を通じて、日本の市場資本主義といいますか、市場における効率性を促すことを株主としてしっかり担っていきたいなという意味で、私としては非常に大きな一歩だったと思っています。
これからも当社も含めて、続けていきたいなと思っているストラテジーです。これはものすごく潜在的に、スパークスの代表的な戦略に成長しいきたいし、していくと思っています。

進行役:
では最後に、未来創生ファンドの投資ビジネスについて見ていきます。
未来創生ファンドは3月末時点で投資先が48件、233億円の投資実行が行われています。
次が見えてきたというのが今期ですね。

CEO阿部:
これは目標に到達できるのではないかなという風に思い、努力していきたいです。やはり一番は、圧倒的な結果を出しつつあることが、既存の投資家の皆さんにもご理解いただいていますし、新しいベンチャーファンドの形として、スパークスの代表的なストラテジーになると思います。やはりいつも時代を半歩だけ先にいって、一生懸命その道を切り開いてきたというのが、今のスパークスの歴史です。これが半歩先に行くスパークスの新たな歴史を作っていくということで、株主の皆さんもぜひお伝えしたいと思っています。

進行役:
以上この時間はスパークスの通期決算と今期の展望につきまして、代表取締役CEOの阿部とともにお伝えしてきました。どうもありがとうございました。

CEO阿部:
どうもありがとうございました。

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