月報さっと見9月号-厳選、対話、華咲く、価値発が一目でわかる-

運用報告

スパークスの7本の公募投信の月報からポイントをまとめてテンポよくお伝えする月報ダイジェスト9月号です。集中投資、大型株投信、中小型、超小型投信、ロングショート、そしてアジア集中投資。多様なプロダクトを持つスパークスの商品の最新情報をどうぞ。

それでは月次報告書の中から話題を紹介していきましょう。


まずは、特化型のスパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投資)です。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/gen.pdf>
ロート製薬ついてコメントしています。
ロート製薬は2018年3月期第1四半期連結業績が市場予想を上回ったため、株価が急伸しました。同社の魅力は、アジアに通じるブランド力です。昨今はインド、南米、アフリカ市場にも進出しています。加えて長期的に楽しみなのは、数年前に取り組み始めた再生医療事業です。脂肪由来の幹細胞を使用した再生医療用製剤の開発、それを大量生産・販売するための独自の自動培養システムの事業化、幹細胞の特性に着目した新しいタイプの化粧品製造などで、市場の拡大が期待される新産業です。
ファンドが、再生医療事業の今後の展開を見守っていくと判断した理由は4点あります。1点目は、同社がこれまでも事業ポートフォリオの多角化に成功していること。2点目は、経営者が代々創業家より輩出されており、長期的な視点で新規ビジネスの育成を進めていること。 3点目は、再生医療には既存事業で培った技術の応用が可能であると言われていること。4点目は、再生医療事業への投資規模が、既存事業の利益で十分吸収可能であり、連結業績を大幅に悪化させる懸念は小さいと推察されることです。
また、8月に下落したアシックス、シマノなどに触れつつ、株価下落が続く銘柄のうち、ファンドが継続的に買い増しを行っている企業の特徴を挙げています。それは、消費や技術のトレンド変化が少なく需要の急減や消滅が起きないこと、グローバルに事業展開していて人口増加トレンドに伴う成長が高い確度で見込めること、キャッシュフローが比較的潤沢に生み出されるビジネスで、業績低迷が長引いても財務構造が大幅に悪化するリスクが低いことなどです。 結果として、長くても数年程度我慢すれば、ファンドの投資銘柄の株価は回復すると考えています。


日本株式スチュワードシップファンド、対話の力です。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/stw.pdf>
7月末時点の組入れ上位5社(第一稀元素化学工業、森永製菓、ヤマハ、帝国繊維、オカモト)についてコメントしました。
エンゲージメント活動としては、特殊化合品メーカーA社と面談を行いました。
中国の環境規制の強化がA社製品の需要を底上げしていることを背景に、足元の業績は堅調であることを確認しました。
A社の課題は、安定した財務基盤を有するにも関わらず、配当性向が10%前後と低い点にあります。A社取締役によると、A社は「長期的な投資計画を策定し、そのために必要な資金を明確にすることで、長期的な株主還元方針を議論する素地が整う」と考えているということで、投資計画を策定中であることが示唆されました。ファンドでは、A 社との対話は一歩ずつ前進していると捉えており、引き続き対話を重ねることで、A社の資本効率の向上を促す方針です。
投資行動としては、当月は新規での投資および保有銘柄の全売却は実施しませんでした。


大型株投信は、スパークス・ジャパン・エクイティ・ファンド(愛称:ビッグウェイブ21)のリポートからです。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/bw21.html>
ご覧の企業(ステラケミファ、キーエンス、不二製油グループ本社、ダイキン工業、パーク24、ソニー)にコメントしました。8月は新規銘柄として、経営体制刷新をきっかけに体質改善が進んでいる輸送用機器メーカー、開発力に強みを持つ専門機械メーカー、独自戦略で着実な成長を遂げている建設会社などを組み入れました。
また今月から企業紹介に代わって、ファンドの活動紹介として、銘柄選定プロセスの起点である「投資仮説構築」を紹介しています。ファンドでは過去の出来事の解釈を元にした将来予測、独自の「投資仮説」を基準に銘柄選別を行っています。今回は、2012年のKDDIへの投資を例に説明しています。
このファンドでは、スマートフォンの普及により通信量が拡大する中、電波は有限であることから、その使用権を有している通信会社の収益性が高まることを予想しました。その中でもKDDIは2010年12月に就任した田中孝司社長のもと、経営理念を練り直し、顧客ニーズを捉えた営業活動を展開するなど、組織が活性化し始めていたことからシェア回復に期待を持ちました。その後、2012年秋の高速通信LTE導入をきっかけに、データ通信の料金は上昇に転じました。好転した事業環境の中で、KDDIは巧みなマーケティング戦略によって加入者数の拡大に成功し、2011年3月期から2016年3月期の5年間で純利益は約1.9倍、株価は約3.5倍と大きく成長しました。


中小型株投信は、華咲く中小型です。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/hana.pdf>
ご覧の企業(ジャストシステム、日精エー・エス・ビー機械、藤森工業、日本電子)にコメントしました。
8月の売買行動としては、相対的に株価が堅調に推移した銘柄を中心に売却しました。一方、過去数年に亘る海外事業の強化がようやく顕在化し始めてきた電気機器企業などに新規投資を行いました。


超小型株投信、スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド(価値発掘)です。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/prm.pdf>
ご覧の企業(串カツ田中、コメ兵、ベガコーポレーション、コンテック、ワイエイシイホールディングス)にコメントしました。
8月は、IPO2 銘柄に入札しましたが、割当株数が小さく、上場後急騰したため追加投資ができず、パフォーマンスへの寄与は限定的でした。一方、急騰した 3 銘柄を全売却しました。


続いて、スパークス・ロング・ショート・ファンド、ベスト・アルファのリポートです。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/bsa.pdf>
串カツ田中、古河電気工業の株価上昇についてや、ご覧の企業(SUMCO、マブチモーター)についてコメントしました。


今後の運用方針です。
ベスト・アルファのリポートからお伝えします。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/bsa.pdf>
日本株式市場は高値圏で不安定な動きとなっています。企業業績などファンダメンタルの良さと政治や北朝鮮動向などの地政学リスクの高まりがせめぎあっている状態ですが、既に大きなリスクは顕在化しており、株式市場はある程度の悪材料を消化してきたと考えています。一時的な下落は投資のチャンスと捉え積極的に行動する方針です。
ファンドでは、世界シェアトップクラスの空気圧機器メーカーであるSMCに投資しています。①事業環境が良好である、②一部の「売り推奨レポート」によって市場に同社への懸念が広まっている、③株価評価が割安等の理由で、ファンドは同社を評価しています。②については、昨年末から会計内容に注目した売り推奨レポートが発表され、株価を押し下げています。しかし当社は過去20年近く、SMCを継続して調査してきました。その間、同社は創業者である現会長の高田芳行氏の強いリーダーシップのもと、日本だけでなく世界市場でシェアを高めてきました。さらに高収益企業が多い制御機器メーカーの中でも同社は有数の利益率を誇っています。また、7期連続の増配を行うなど会社の資本効率に対する意識は改善傾向にあり、投資魅力は高いと考え、高位に保有しております。
一方、日本株式市場が高値圏で推移していることで、割高な銘柄が数多く見られるようになってきました。成長性は高いものの将来の業績予想に対して充分に評価が進んだ企業、ポジティブなニュースは多いながら業績の裏付けに乏しい企業に対して積極的にショート投資を行う方針です。


最後に、アジア厳選投資です。
<http://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/ags.pdf>
ご覧の企業(Tencent(中国)、Guangdong Investment(香港)、China State Construction(香港))にコメントしました。
アジア市場については、大型株が市場を牽引する傾向は今後も続くと考えられる一方、朝鮮半島における地政学的緊張は今後も投資家心理に影響を与え続けるであろうとコメントしています。
米国Apple社が11月に新型iPhoneを発売しますが、発売直後の売れ行きが好調なら、ファンドが組み入れているTaiwan Semiconductor Manufacturing(台湾)と Samsung Electronics(韓国)は、その恩恵に浴する可能性が高いでしょう。長期的にはスマートフォンの成長は減速しますが、IoT機器の需要は大幅に増加すると思われます。ファンドでは、インフラや消費関連銘柄など長期的なテーマの恩恵を受ける優良銘柄を重視することで、短期的な取引の回避に努めています。アジア地域は、こうした長期的な構造の変化を捉えることができる、質の高い投資先候補銘柄が多く存在する地域であると考えています。


詳しくは、スパークスのウェブサイトに先日、アップロードされた2017年8月31日を基準日とする月次報告書をご覧ください。
以上、Quality Its SPARX 。2017年9月号でした。

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