【対話の力、ビッグ21ー月報5月号①】

運用報告

【月報5月号①対話の力、ビッグ21】エンゲージメント型で建設的な対話を志向している「対話の力」では、日本企業のコーポレートガバナンスが進化していることに海外投資家が期待していることをお伝えしました。
ESG情報にも注目している「ビッグウェイブ21」では、短期的な利益圧迫要因につながる可能性ある環境対応に果敢に取り組んでいるダイキン工業を、ご紹介させていただいています。

日本株式スチュワードシップ・ファンド「対話の力」(株主責任)

■プラス貢献銘柄 ヤマハ、帝国繊維、ソニー、ニチアス、
そのほか菓子メーカーや、ヘルスケア関連企業など

■マイナス影響銘柄 ディスコ、そのほかエアコン製造メーカー、
文具・オフィス機器関連企業など

ヤマハは、中国市場における成長と、利益率向上にむけた施策への評価の高まり。
帝国繊維は、1月~3月末の大きな株価下落幅への自律反発。
ソニーは、2018年3月期決算に対する期待。
ニチアスは、好業績が持続。
ディスコは、中国におけるスマホ関連投資の減速で、2018年度第1四半期の業績予想を下方修正。

■投資行動
新規の投資、及び保有銘柄の全売却は無し。

■エンゲージメント活動
(投資先経営者との面談は無し)。
長年にわたって日本企業に投資している、海外投資家と電話会議を開催。
その海外投資家は、近年のコーポレート・ガバナンス改革は、たとえ政権交代しても後戻りしない構造的な変化であるとして、日本企業の行動変化を予想。
日本株に対して過去数十年で最大のアロケーションを維持し、最も強気に考えている。
この例のように、内外の投資家がコーポレート・ガバナンス改革を支持し、企業との建設的な対話を実践することで、日本経済に好影響が及ぶものとファンドは期待している。


ジャパン・エクイティ・ファンド「ビッグウェイブ21」(大型)

■プラス貢献銘柄 ヤマハ、ダイキン工業、パーク24など

■マイナス影響銘柄 ディスコ、大塚商会、エムスリーなど

ヤマハは、堅調な業績への期待感と、一部証券会社の投資判断引き上げ。
ダイキン工業は、原材料高を懸念した株価下落が一巡し、反発。
パーク24は、業績の回復感、トヨタ自動車とカーシェアリング事業の業務提携を発表。
ディスコは、需要動向の変化を要因に業績予想を下方修正。
大塚商会は、主要ユーザー層の中小企業のIT投資が鈍化、という見方が広がる。
エムスリーは、発表した業績見通しが市場の期待に届かず。

■投資行動
採算管理に優れた物流企業に新規投資。
株価上昇で割安感のなくなった中堅半導体製造装置メーカーや、
海外事業で想定以上の苦戦を強いられている塗料メーカーなどの株を全売却。


企業価値をはかる重要項目「非財務情報の分析」について(ビッグウェイブ21のリポートより)

非財務情報とは、企業の価値創造プロセスのうち、財務情報以外の部分のこと。
例えば 企業理念、経営戦略、事業活動など幅広い項目を含む。
非財務情報は定性的な情報を多く含むため、分析を行う人によって判断の違いが生まれやすいことが特徴である。

今、企業は非財務情報の開示を積極化している。各種情報をE・S・G(環境・社会・ガバナンス)の 3項目に分類し、定量把握できる情報を数値化するなどの工夫がなされており、情報を入手しやすい状況が整ってきている。
企業によって重要な項目は異なるため、ファンドでは網羅的に情報を集めるのではなく、各企業の歴史や現状を理解した上で、必要な情報を集めることによって分析の効率性を高めている。

ファンドでは、特に経営者のメッセージを重視。
社会性と経済性の両面から優れた内容になっているかということを読み解き、
そのうえで、実際の企業活動を観察し、経営者のメッセージが浸透しているか否かを確認し、
確認された経営の方向性を、中長期の成長予測や経営リスクの判定に反映させ、
企業価値計測の正確性を高めている。

■事例:ダイキン工業(世界トップクラスの空調機器メーカー)

ダイキン工業の成長要因の一つに、環境対応に積極的な経営方針が挙げられる。

空調機器は、消費電力の大きさや、冷媒ガスによる温暖化影響など、環境負荷が大きい。
これは空調産業に対する社会的批判につながりかねない中長期のリスク要素と言える。
環境対応は、メーカーにとってコスト負担となるため、短期の財務分析では企業価値の押し下げ要因になる。
しかしダイキン工業は、技術開発のみならず、パートナーへの技術供与を通じた「業界全体の環境対応力向上への貢献」をして空調市場全体の事業リスクを低下させた。それがブランド力向上につながり、高い収益性を伴った成長の基盤となった。

このように「環境対応」を「非財務情報」として捉え、中長期の収益予測や割引率に織り込むと、企業価値の押し上げ要素となり、短期の財務分析とは異なる見解に辿り着く。

ファンドではこれまで、ダイキン工業側に、ESG情報の説明を強化すべきという意見を伝えてきた。それは、非財務情報の評価に不慣れな投資家が同社の価値を正しく評価していない可能性があったためである。
ダイキン工業は昨年「ESG説明会」を開催した。
投資家の意見に沿う形で説明の充実を図った開示姿勢も、投資家重視の一端として高く評価できる。


詳しくは、スパークスのウェブサイトに先日、アップロードされた
2018年4月27日を基準日とする月次報告書をご覧ください。
※個別銘柄を推奨しているわけではありません。...
※スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)について詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/stw.html
※スパークス・ジャパン・エクイティ・ファンド(愛称:ビッグウェイブ21)について詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/bw21.html

  • SPARX EYE

    あなたにとって、「いい投資」とは、どんな投資でしょうか
    自らの経験・体験から育まれた投資哲学を、ご披露いただくコーナーです

    カテゴリトップへ
  • SPARX WAY

    SPARXが取り扱う投資信託や、市況について動画で解説いたします

    カテゴリトップへ
  • SPARX FAN

    SPARXの株主総会や決算・IRについて解説いたします

    カテゴリトップへ

Page Top