【厳選、アジア厳選、少数精鋭ー月報5月号③】

運用報告

【月報5月号①厳選、アジ厳、少数精鋭】今月も月報ダイジェストができました。厳選投資では、投資先のリクルートHD、少数精鋭では三浦工業について取り上げています。

新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」(特化型)

■プラス貢献銘柄 テルモ、ソフトバンクグループなど
■マイナス影響銘柄 リクルートHDなど

《リクルートHDについて》
ファンドでは
・割安感はやや薄れているが、また過熱感はないと考えている。
・潜在的に創出できるフリーキャッシュフローは、現時点で1,800億円程度にのぼると見ている。

説明:
ビジネスの本源的価値を求めるには、現金ベースでいくら稼いでいるか、将来にわたっていくら稼ぐかが重要である。
リクルートHDの場合、相次ぐ企業買収の結果、損益計算書上に現金流出を伴わない費用項目が多額に計上されているが、その費用のうち、「償却すべき部分」と「償却すべきでない部分」にわけて分析することが必要だ。
たとえば、ソフトウェア資産は経年劣化が起きうるため、会計ルール通り償却がふさわしい。
一方、買収に伴って獲得した「顧客関連資産」は、経済価値が落ちないものもあるので、損益計算書上の営業利益に足し戻して、実質的な収益力を判断すべきである。

リクルートHDのビジネスはもともと、有形固定資産に多額の追加投資を必要としない。海外展開の体制が整って投資ペースは落ち着けば、営業キャッシュフローの大部分がフリーキャッシュフローとして残ると予想できる。

《ソフトバンクグループと米スプリント社について》
ソフトバンクグループの子会社である米携帯電話4位のスプリント社と、
米携帯電話3位のTモバイル社との合併合意が成立した。
(合併実現には米国政府当局の承認が必要)。

ファンドの考え:
・孫社長は米スプリント社の株主本人として今回の交渉にあたっており、
ソフトバンクグループの長期利益を優先した結果の合併合意である。
・多額の有利子負債を抱える米スプリント社が非連結化され、財務上の負担が大幅軽減される。
・ソフトバンクグループの、投資会社への脱皮が加速する。
・米国政府当局から合併の承認が得られない場合、Tモバイルのほかにも選択肢はある。
とくに異業種であれば、通信市場寡占化の懸念にはつながらないため、米国政府当局から承認を得やすい。


新・国際優良アジア株ファンド「アジア厳選投資」(特化型)」

保有株式リターンは現地通貨ベースではマイナスだったが、
多くのアジア通貨が対日本円で上昇したため、ファンドは前月末比+1.77%。

銘柄別
プラス貢献銘柄 AIA Group Ltd(香港)、LG Household & Healthcare(韓国)、
DBS Group (シンガポール) など
マイナス影響銘柄 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(台湾)、
Puregold Price Club (フィリピン)など

国別
好調 香港、韓国など
不調 中国、台湾など

セクター別
好調 金融セクター、資本財セクターなど
不調 情報技術セクター、不動産セクターなど

AIA Group Ltd(香港。アジア最大級の生命保険会社)は、
2018年1-2月の保険料収入が前年比43%増加。
ブランド力を活かし、中高所得層の顧客に高付加価値商品を販売。
今後も都市部への進出を続ける見通し。

Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(台湾。世界的な大手半導体メーカー)は、
2018年第1四半期決算は、為替の影響で予想を下回る。
高級スマートフォンの成長鈍化で、2018年の予想売上高を下方修正。
車載関連やAI関連などの「高性能コンピューティング(HPC)」の需要は堅調で、同社が半導体セクターのリーダーであることに変わりはない。

今後の見通し
短期的には、世界の株式市場における最大のリスク要因は、米中間の貿易摩擦の激化。
金利上昇、ASEAN地域外からの資金流入、為替相場変動により、特にASEAN地域の株式市場でボラティリティの高まり予想。

中長期的には、中国の「改革」が続く見通し。
「美麗中国」のスローガンに基づき、持続的・環境配慮・高品質が志向され、
「一帯一路」構想によって世界的な交易網を目指したインフラ整備が進められる。


《バンコク訪問 取材報告》
4月にタイのバンコクで10数社を取材した。

・経済成長に大きな地域間格差。バンコク地域は地方より高成長。
・公共調達法の施行で、公共投資やインフラプロジェクトが勢いを取り戻している。
・観光業は好調。観光関連収入はタイのGDPの約20%。
ホテル運営企業によると、海外からの観光客数が増加基調で、今年は客室稼働率や客室料金が上昇する見通し。
・銀行セクターは「改革」が進行中。
金融サービスのデジタル化によってビジネスモデルの再考を迫られ、
モバイル、オンライン、ATMの利用手数料を無料化。
短期的には非金利収入に悪影響だが、長期的には新興フィンテック企業への
顧客流出を食い止める効果をもたらす可能性あり。


少数精鋭・日本株ファンド

プラス貢献銘柄 山洋電気など
マイナス影響銘柄 フェローテックホールディングスなど

山洋電気は、2018年3月期決算が好調、次期業績ガイダンスは+25.2%の営業増益。
フェローテックホールディングスは、世界的な半導体関連銘柄の利益確定売り。
ファンドでは中期的に利益成長を予想、保有を継続予定。

銘柄pick up
《三浦工業》
・業務用小型ガスボイラー大手。
・小型ガスボイラーの国内シェアトップの60%程度(ファンド予測)。
・1993年から中国に進出。
・ファンドは2015年11月から本格的に投資。株価は大きく上昇し、保有を継続中。

ファンドは三浦工業を、2015年時点では「国内のサービス・メンテナンスで安定した収益が期待できるが低成長」と見ていた。
しかし、2015年10月、中国が第 13次五カ年計画のもと「グリーン発展」「PM2.5濃度の低下」を推進し始め、大都市での石炭ボイラーの新設禁止、NOx(窒素酸化物)規制が強化され、中国のボイラーメーカーは石炭ボイラーがほとんどであったため、海外製のガスボイラーに頼らざるを得なかった。ファンドでは、三浦工業が中国事業に全力投球する方針であることを確認し、投資を開始。以降、長らくファンドの組入上位銘柄となっている。

三浦工業の中国の売上は2017年3月期実績で67億円、これを2019年度末年には177億円にする計画。
しかし現状、中国からの利益貢献はほとんどない。
その理由は、ガスボイラー市場の収益構造は「新規設置ではなく、 設置後のサービス・メンテナンスが利益の源泉」であり、売上から収益を得るまでにタイムラグがあること、さらにサービス・メンテナンス拠点の整備・拡張のコストが嵩んでいるためである。
ファンドでは、株式市場が三浦工業の中国事業を正確に織り込めていないと判断しており、引き続き、同社の業績を注視していく方針である。
当ファンドは、「逆張り的発想」を軸に銘柄選択を行っています。グロース株、バリュー株といった区分けではなく、株式市場と違う視点を持つことで、企業価値と株価のギャップが大きい銘柄を見つけることを継続していきます。

詳しくは、スパークスのウェブサイトに先日、アップロードされた
2018年4月27日を基準日とする月次報告書をご覧ください。
※個別の銘柄を推奨しているわけではありません。
※スパークス新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)について、詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/gen.html
※スパークス新・国際優良アジア株ファンド(愛称:アジア厳選)について、詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.sparx.co.jp/special/ags/index.html
※スパークス・少数精鋭・日本株ファンドについて、詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/sss.html

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