【対話の力・ビッグ21】月報9月号

運用報告

現在の投資戦略だけではなく、過去の事例からスパークスの投資哲学をご理解いただくコラムも掲載しています。ビッグウェイブ21のリポートでは、 今回は、スズキとの対話の事例をご紹介しています。 対話の力、ビッグウェイブ21もエンゲージメントに力をいれている投信ですが、今回は、そのエンゲージメントの用語解説もしています。

日本株式スチュワードシップ・ファンド「対話の力」(価値創造・対話型)

■プラス貢献銘柄:帝国繊維、 ヤマハ、ニチアス、ソニー、そのほか特殊化合物メーカーや医療機器メーカーなど
■マイナス影響銘柄:オカモト、そのほか食品メーカーや乳製品メーカーなど
帝国繊維・・・2018年12月期第2四半期決算で、経常利益が前年同期比 約2倍に。
ヤマハ・・・2019年3月期第1四半期決算で、中国での楽器売上が増加。
ニチアス・・・2019年3月期第1四半期決算で、業績予想を上方修正。
ソニー・・・ゲーム事業と半導体事業が好調。年初来高値を更新。
オカモト・・・2019年3月期第1四半期決算で、業績予想を上方修正したものの、株価の反応は限定的。

■投資行動
新規の買い付け・・・なし。
保有銘柄の全売却・・・なし。

■エンゲージメント活動
医療機器メーカーA社と面談。
A社は、病院向け医療機器のある分野で国内トップシェア。最近は患者の健康状態をセンサーで把握するスマート機器を開発。
保守的な資本政策を疑問視する声に配慮し、2014年度以降、「増配」と「自己株式の取得」を行ってきたが、2017年度は自己株式の取得を行わなかった。面談ではその背景や今後の資金使途について「対話」した。
A社は、「自己株式の取得は、状況に応じて機動的に実施する」と説明。
ファンドでは、
・A社の業績が堅調である
・今年度中に有利子負債がゼロになる見込みである などの理由から、
→いずれ自己株式の取得が再開され、資本効率の維持に寄与するものと推測している。

ジャパン・エクイティ・ファンド「ビッグウェイブ21」(長期厳選)

■プラス貢献銘柄:ソニー、ダイキン工業、スズキ、など
■マイナス影響銘柄:大和ハウス工業、大塚商会、信越化学工業など
ソニー・・・好調な業績を発表
ダイキン工業・・・好調な業績を発表
スズキ・・・好調な業績を発表。検査工程の不正の発表を受けて、ファンドでは売却を検討。
しかし、
・インドの自動車トップ企業として現地の生活の質改善に寄与
・ESG(Environment[環境]、Social[社会]、Governance[コーポレートガバナンス])を含めた全社的な体制整備を進めているという理由から、ガバナンス体制改善と成長持続を期待して保有を継続。スズキには、面談の場で改善を求めた。
大和ハウス工業・・・業績が市場期待に届かず。
大塚商会・・・業績が市場期待に届かず。
信越化学工業・・・決算は堅調。主力事業の半導体向けシリコンウエハーに対する
市場の懸念が、株価の重石に。

■投資行動
新規銘柄への投資・・・
電力の効率利用や生産性改善を実現する製品を提供する電機メーカー
自動車の安全技術や電動化を支える技術を有した部品メーカー
保有銘柄の全売却・・・電設資材メーカー、総合商社


「エンゲージメント活動」について
(ビッグウェイブ21のリポートより)

ファンドでは、投資先企業との良好な関係構築のために、対話を軸としたエンゲージメント活動を行っている。

対話を通して、
「株主、顧客、従業員、取引先、地域社会、地球環境など全てのステークホルダーと良好な関係を築き、持続的な成長の基盤作りが行われているか」を確認し、投資判断の重要な材料にする。

■エンゲージメント活動の2つの意味
・「議論」を通して、企業の実態を知る → 投資の確信度を高める。
・「対話」を通して、企業に「気付き」を提供する → 実践を通して企業価値が高まる。

■期待される効果
・ファンダメンタルズの改善。ビジネスモデル、財務戦略、ESG戦略などについて対話する。経営トップの問題意識が重要。
・バリューギャップ(企業の実態価値と株価の差)の解消。IR戦略、ESG情報開示、コーポレートブランド戦略などについて対話する。経営トップに加え、IR担当者との対話も重要。

≪ファンドによるエンゲージメント活動≫
投資先企業の気付きを促進し、実践に結びやすくするために、対話に「コーチング(※)」を取り入れている。
(※)相手のモチベーションを高めるコミュニケーションスキル

①経営者・IR担当者の意識レベルや経営課題によって、コーチングに適しているかを確認。
②企業自身に目標を掲げてもらい、その目標に対する現在の状態を整理し、そのギャップを埋めるためのアクションプランについて質問を投げかける。
③その後、新たな気付きについて振り返りを行い、求められればファンドの意見を伝える。

最近の傾向
ESGについての話題が多い。
対話後、その企業がESG説明会を実施したり、統合報告書の内容を充実したりといった好例が見られる。

詳しくは、スパークスのウェブサイトに先日、アップロードされた2018年8月31日を基準日とする月次報告書をご覧ください。

※個別銘柄を推奨しているわけではありません。
※スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)について詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/stw.html
※スパークス・ジャパン・エクイティ・ファンド(愛称:ビッグウェイブ21)について詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/bw21.html

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