厳選・少数精鋭・アジア厳選】月報6月号

運用報告

投資戦略について、お伝えしています。厳選投資ではロート製薬、少数精鋭ではエフピコ、アジア厳選投資ではサムソナイトなどについてコメントしています。

新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」(特化型)
■プラス貢献銘柄 ロート製薬、リクルートホールディングスなど
■マイナス影響銘柄 アシックスなど

《ロート製薬について》
ロート製薬の魅力は、アジア地域での、アイケア部門や化粧品のブランド力である。
バングラデシュ、インド、ミャンマー、カンボジアなど、人口増加が予想される国々にも進出し、ブランド認知度を高めるために先行投資を行っている。

■2018年3月期連結業績
〇売上、営業利益、 経常利益が過去最高。
日本・アジア地域事業が好調、事業規模が小さい欧米地域でも収益改善。

〇特別損失 2,028百万円
「将来への種蒔き」として、再生医療、有機食材、ヘルスケア、健康医療など様々な分野に投資を行っているため。
投資先は特定分野に偏らず、リスク分散できている。
先行投資を行いながらも、長年、無借金体質を継続している。
→ 過度な懸念は必要ない。

■「再生医療事業」に期待
数年前に国内で取り組み始め、今後、市場の拡大が期待される新産業である。

〇ロート製薬の再生医療事業の内容
・脂肪由来の幹細胞を使用した再生医療用製剤の開発、
(肝硬変治療用途向けに新潟大学と共同で治験中)
・幹細胞の大量生産のために独自開発した自動培養システムの事業化、
・幹細胞の特性に着目した新しいタイプの化粧品製造など

〇ファンドが期待する理由
1)明治32年の創業以来、事業の多角化に何度も成功している。
胃腸薬販売から始まり、20世紀初頭に市販目薬事業、
1990年代からスキンケア事業を加え、いずれも成功。

2)経営者が代々創業家より輩出されている。
長期的な視点で新規ビジネスの育成を進めている。
3)再生医療には、アイケア事業とスキンケア事業で培った
「細胞を扱う技術」と「無菌製剤技術」の応用が可能である。

ファンドでは、「参入障壁」の有無や競争環境について、継続調査をしていく方針。


少数精鋭・日本株ファンド

プラス貢献銘柄 メックなど
マイナス影響銘柄 日精エー・エス・ビー機械など

メック・・・2018年12月期第1四半期決算で、前年同期比で0.2%の営業増益。
日精エー・エス・ビー機械・・・2018年9月期第2四半期決算で、
前年同期比30.4%の営業増益だったが、第2四半期の受注が減速。

銘柄pick up
《エフピコ》
エフピコは、使い捨ての簡易食品容器市場で30%近い国内シェアを持つ。
1962年、広島県福山市で創業。
ファンドでは、2014年前半から投資継続中。

■使い捨て食品トレー・弁当容器市場の特徴
① コンビニ弁当など、中食産業の拡大を受け、成長中。
② 素材開発が進む。耐熱・耐油性能の向上、リサイクル容器の開発。
③ 各地域に100社程度と、企業数が多い。
④ 商品での差別化が難しく、価格競争が起きやすい。
⑤ 単価が低いため、物流コストが重い。

■エフピコに投資する理由
2014年に投資開始。
当時は原油価格が1バレル100ドル超と高く、業界全体が原材料価格の高騰に苦しんでいた。競合他社との価格競争が起こり、エフピコは販売数量が低下、業績の大幅下方修正、6期ぶりの減益決算となった。
しかしファンドは、エフピコの「製造・物流ネットワーク」に着目し、エフピコの強みは変化していないと判断して投資を開始した。

エフピコは、創業以来、商品開発と物流ネットワークの拡充に注力してきた。
素材とデザインの開発で、容器の薄型化、液漏れ防止容器、生肉をレンジで加熱調理できる高耐熱性の容器、「エコトレー」(使用済みトレーを回収し、リサイクルした原料から再生した環境対応製品)などを作った。

これらの製品を支えるのが、効率的な製造・物流ネットワークである。
各工場と消費地を結ぶネットワークと、リサイクル容器の回収・分別センターを統合した 物流インフラで、エフピコは業界随一であると、ファンドは考えている。
エフピコの設備投資金額は高止まりしているが、この高水準の投資によって、エフピコは同業他社より優位な地位を築いたといえる。

株式市場では、エフピコの業績は原油価格で上下すると考えられているが、
ファンドは、中長期的視点では原油価格に関係なく、エフピコはシェアを拡大して利益成長を続けると考え、投資を継続する予定である。


新・国際優良アジア株ファンド「アジア厳選投資」(特化型)」

銘柄別
プラス貢献銘柄 Bangkok Dusit Medical Services(タイ)、
Guangdong Investment(香港)など
マイナス影響銘柄 Samsonite International(香港)など

国別
好調 中国など
不調 韓国、香港など

セクター別
好調 ヘルスケア・セクター、公益事業セクターなど
不調 一般消費財セクター、 情報技術セクターなど


Bangkok Dusit Medical Services(タイ)・・・
タイ最大の民間病院事業者で、45の病院を運営。
タイでは、1人当たり所得の増加と高齢化に伴って医療需要が拡大中。中国などからの医療ツーリズムも好調。
同社の株価収益率(PER)は35倍程度で割安ではないが、ファンドは、
・成長市場におけるリーダーとしての強固な立ち位置
・設備投資がピークを過ぎ、今後、キャッシュフローとROE(株主資本利益率)が改善される見込み
など踏まえ、同社を引き続きポジティブに見ている。

Samsonite International(香港)・・・
スーツケースや旅行鞄の製造と販売を手がける世界的大手企業。
一部の空売りファンドから
・高級ビジネスバッグの米国TUMI社買収過程で、買掛金と在庫を操作した
・最高経営責任者(CEO)ラメシュ・タインワラ氏がSamsonite India社の合弁企業の株式を保有していることにガバナンス上の問題がある
と指摘され、株価が下落した。
ファンドは、会計上の問題に関するサムソナイト社の説明には合理性があり、CEO辞任によって懸念は多少和らいだと考えている。


今後の見通し
■米国の金利上昇は、短期的にはASEAN諸国からの資金流出を促し、アジア地域通貨の下落を招く。ただし歴史的には、ASEAN諸国の通貨安は輸出の増加を通じて、経済全体にプラスの効果をもたらしている。

■中国の大手通信機器メーカーZTE社が、米国商務省から制裁を科された。中国の半導体需要の90%は輸入で賄われているが、これはおよそ2,000億米ドルに相当し、中国の原油輸入額を上回っている。中国政府は、半導体業界に対する支援を強化してこの問題に対処する見込みだ。その場合、ファンドの保有銘柄であるTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(台湾)、Samsung Electronics(韓国)などに影響が及ぶため、今後の展開を注視している。

■テクノロジー企業の収益力は、世界的に依然として好調。アジア地域には、ショートビデオ、eスポーツ、eコマース、フィンテック、AIアプリケーションなどの最新トレンドを形成しているテクノロジー企業が多い。それらが上場すれば、ファンドは投資によってその成長の恩恵を得ることが出来るようになる。
例えば、中国のアリババグループの金融関連会社Ant Financials社と中国の総合家電メーカーXiaomi社は、近日中に香港市場で上場すると言われている。両社の新規株式公開(IPO)が実現すれば、香港証券取引所の活性化にも繋がるだろう。


詳しくは、スパークスのウェブサイトに先日、アップロードされた
2018年5月31日を基準日とする月次報告書をご覧ください。

※個別の銘柄を推奨しているわけではありません。
※スパークス新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)について、詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/gen.html
※スパークス・少数精鋭・日本株ファンドについて、詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.sparx.co.jp/mutual/sss.html
※スパークス新・国際優良アジア株ファンド(愛称:アジア厳選)について、詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.sparx.co.jp/special/ags/index.html

  • SPARX EYE

    あなたにとって、「いい投資」とは、どんな投資でしょうか
    自らの経験・体験から育まれた投資哲学を、ご披露いただくコーナーです

    カテゴリトップへ
  • SPARX WAY

    SPARXが取り扱う投資信託や、市況について動画で解説いたします

    カテゴリトップへ
  • SPARX FAN

    SPARXの株主総会や決算・IRについて解説いたします

    カテゴリトップへ

Page Top