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ごあいさつ

阿部修平

東日本大震災の不安と混乱の極みの中、2011年3月期の年度を終えました。多くの尊い命が奪われた未曾有の災害を目の当たりにし、自然が猛威を振るう時、 私たち人間が如何に無力であるかを改めて思い知らされました。この場を借りて災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様には謹んで お見舞いを申し上げます。既に復興に役立てていただくために、グループ役職員一同で心ばかりの義援金を拠出させていただきました。今後もスパークスとして、 被災地そして日本の復興に少しでもお役に立てる方法を考えて実行していくつもりです。

ここで改めて1年を振り返ってみます。ギリシャ財政危機問題に端を発した世界景気の後退懸念が台頭する中、日本もデフレ傾向が一層鮮明になりました。 10年国債は7年ぶりに利回りで1%を割り、為替も対ドルで94円台から80円台まで一貫して円高傾向となりました。それらを受けて日経平均も12%下落し、 依然として日本株投資にとって難しい状況が続きました。

そのような厳しい環境の中、スパークスとしては以前から進めていた構造改革にも一定の成果が認められ、一つの区切りとなる年度であったと考えております。 グループのコストを大幅に削減する中、いくつかの新しい経営課題に取り組むことができました。第一に、以前より取り組んできたOne Asia戦略については、 日本を含むアジア全体が一つの成長経済システムを形成しているという認識の下、香港、韓国にあるグループ会社の経営体制の刷新、グループ会社の リサーチ力を結集し、アジア全体をカバーするリサーチ体制を構築するなど、"One Asia"-"One SPARX"体制構築に努めてまいりました。第二に、2010年以降 創り上げてきたクリーンエネルギー投資の領域でも、その領域に特化した専門チームを組成し、運用・調査力の強化を進めた結果、300億円規模のファンドの 立ち上げに至りました。

それらの取り組みにより、スパークスのリサーチ力をベースに新たな運用領域を確固たるものにできたと考えています。中小型株運用では2年連続で主要な賞を 戴く栄誉に与り、ロング・ショート運用では震災後も冷静な判断により競合他社を大きく上回る運用成果を出すことが出来ました。韓国のコスモ社も質・規模共に 同国内で屈指の地位を築くに至り、SPARXグループ全体の成長を牽引するまでに成長してきております。その結果、グループ全体の運用資産残高は4期ぶりに 純増に転じ、V字回復には至らないまでもSPARXグループの次なる成長が見え始めた1年だったと考えております。

まだ再生への一歩を踏み出したばかりですが、「世界で最も信頼、尊敬されるインベストメント・カンパニー」、「センター・フォー・アジア・インベストメント・ インテリジェンス」というビジョンの旗の下、グループ一丸となって邁進したいと思います。今後とも皆様のご支援、ご教導の程、宜しくお願い申し上げます。

2011年7月

スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長 阿部修平

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